ハゲはセクハラ

若ハゲの悩みの主な内容は他人の視線です。
笑われる、からかわれる、女性に相手にされない、結婚できない。
若ハゲになった方の中には、そう考える方も少なくありません。

自分の外見上のコンプレックスから、外出するのすら嫌になってしまう方もいるでしょう。

それほど、本人にとって深刻な悩みである若ハゲですが、どうしてセクハラ対象にもならないのでしょうか?
なってるのかも知れませんが、世間一般的には禿げを指摘したことでセクハラ認定された、という話はニュースになりませんよね?

それは、若ハゲの多くがやめて欲しくても、やめて欲しいとも言えない厳しい現実があるのです。
最近では、#me tooなど過去のセクハラ体験に対して声を挙げるような動きがありますが、若ハゲはここですら声を挙げることの出来ない、深い悩みなのです。





やめて欲しいとは言えない現実。

自分の薄毛のことをからかわれたり笑われて、やめて欲しいという声を挙げることは難しいのが現実です。

よく女性のセクハラなどで声を挙げることが難しい、と言われますが、若ハゲについても同じです。

恥ずかしさもそうですが、声を挙げることによっ、隠しているはずのハゲという事実を認めることになるからです。自分のコンプレックスをオープンにしないと、抗議出来ませんので、ハードルがかなり高いのです。

言ったところで、さらに笑われる、それとなく陰口を言われる、というのは続きます。
本当は指摘されて恥ずかしい、悔しいという気持ちがあっても言えない。

言えないので、自虐ネタに変えて笑いにしてしまう、という方も多くいらっしゃいます。
そもそも、最初からハゲておいしい、と思っている芸人だっていないと思います。

結果として不本意にハゲてしまったので、芸人という職業柄、笑いに変えているだけなのです。
恐らく、全然知らない人にハゲをいじられたら怒ると思います。

ハゲは笑っても良いものという風潮が、さらに苦しめる。

ハゲは笑っても良いもの、からかっても良いものという風潮があります。

ハゲがセクハラとしてなかなか確立されないのは、この風潮が非常に大きな原因です。
例えば、女性や病気の副作用で薄毛の方を「ハゲ」と笑いものにしないですよね?

それどころか、同情的に触れてはいけないという雰囲気すらあります。

でも、男性のハゲはからかったり笑ったりしても良い。
女子どもという言い方はあまり好きではありませんが、特に自分自身がハゲと縁遠い人ほど、笑っても良いものだと言う認識があるのです。

しかも、女子供に対して男性は本気で怒れない方も多い。
怒れば怒ったで、大人げない、と言われるのがオチでしょう。

こういった風潮が若ハゲの悩みを抱えている方を、さらに苦しめるのです。



みんながみんな、自分のハゲをネタに出来るほど強くない。

テレビのバラエティー番組で、芸人がハゲネタで突っ込みを入れたりしていますが、あれは仕事だからです。
自分のハゲをネタに出来る人はほんの一部です。

テレビの延長線上で、薄毛に対してからかったりする方は、現実とテレビの境が付いていません。

みんながみんな、ハゲをネタ出来るわけではないのです。

若ハゲの指摘は、男性が女性から受ける立派なセクハラである。

女性は、男性に対して「寛容である」「男らしさや」「人としての器」を求めがちです。

男のくせにくよくよするな、男のくせにちょっと言われたくらいで騒ぐな、そう考えている女性も多いです。
コンプレックスに対して寛容になれ、という風潮は女性が分からないくらい大きいのです。

若ハゲについては、女性が抱えているセクハラと同じです。
ただ、世間がそれを認めない傾向にあるだけなのです。
声を挙げたくても挙げられない男性がいるのも事実なのです。

性差別やセクシャルなこと、身体的な障害については、男女関係ありません。
若ハゲについては、育毛や発毛の側面でとらえられることが多いですが、心のケアの方が大切です。

若ハゲの悩みに対して、もう少し理解のある社会になると良いと思います。

よくハゲをネタにからかう方は、一度自分がそうなった時のこと、相手が笑っていなければ、不快に感じていることを再認識して欲しいものです。
(他人の痛みを理解出来ないから、からかうのでしょうが)