日々、育毛や発毛対策に励んでいる、若ハゲに悩む諸君に質問です。
そもそも、どうしてハゲって恥ずかしいんでしょうか?
どうしてからかわれたり、笑われたりしなきゃいけないんでしょうか?
若ハゲも自然現象ですので、本来であれば強いて笑われたり、悪口を言われるようないわれはありません。
ハゲていることで、誰かに迷惑でもかけたのでしょうか?
では、どうして我々は、若ハゲのことで悩み、育毛対策に時間とお金を使わなければならないのでしょうか。
今回は、そもそもどうして、そんなにハゲていることを恥ずかしく思い、悩まないといけないのか?
根本的な部分について考えてみました。
どうして人はハゲに違和感を感じるのか?
ちょんまげの時代はハゲ頭も違和感はなかった。
戦国時代の人たちは、兜をかぶると蒸れるので、頭のてっぺんを剃り上げていました。
時代劇でよくみるちょんまげというヘアスタイルです。
剃り上げた頭のうえに、結った髪をちょこんと乗せるヘアスタイルが一般的でした。
その当時、ハゲていることをからかうような人、頭頂部の髪の毛を剃り上げること恥ずかしさを覚えるような人はいなかったと思います。
むしろ、それが格好良いとされていたのではないでしょうか。
では、どうして頭頂部に髪の毛がなかったり、生え際が後退しているハゲ頭を恥ずかしいと思うようになったのでしょう。
ヘアスタイルの変化により、髪の毛がないことに違和感を感じるように。
明治時代になると、日本人のヘアスタイルにも変化が起きました。
服装も海外のファッションを取り入れたり、ヘアスタイルも外国人を真似てなのか、ちょんまげではなく、現代に近い形になってきました。
そうすると、みんなあるものがない、ヘアスタイルは異形なものとして見られるようになったのではないかと思います。
人間の本性なのか、大多数の人と異なる見た目の人は、少なからず注目を浴びます。
それは髪の毛だけではありません。
子どものイジメの発端は単純で、人と違うことの指摘から始まります。
顔や家庭環境、子どもは純粋ですので、大人のように道徳心関係なく、思ったことをそのまま指摘します。
やがて、それが笑いとなり、エスカレートしてイジメに発展することもよくあるのです。
ハゲた頭は間違いなく異形ですので、そこを指摘して笑いものにするのは、こうした人間の本性なのだと思います。
イジメの構造と同じなのです。
恐らく、大多数の人がハゲていたら、逆に髪の毛が多い方が「髪の毛ウザ過ぎ!」「頭が剛毛すぎるだろWWW」などと言われるのではないでしょうか。
髪の毛がなくても可愛い赤ちゃん、髪の毛がないのが違和感ある大人。
そもそも、人間の頭髪は生まれた時にはほとんど生えていませんよね。
でも、赤ちゃんは可愛いです。
赤ちゃんをハゲている、という視点でみる人はほぼいないと思います。
しかし、ある一定の年齢になると、髪の毛があるのが当たり前となり、ないことに違和感を感じます。
髪の毛があるはずの大人に髪がない、というのがハゲの違和感なのです。
肌の色と黒髪のコントラスト、アジア系の顔、と薄毛がマッチしない。
外国人だとハゲていても格好良い方も多いです。
特に欧米の方々は、髪の毛が茶色や金髪で、肌の色も白いです。
こういう方がハゲていても、髪の色と肌の色のコントラストがないので、あまり薄毛に対して違和感を感じないのです。
また、欧米人の顔立ちは鼻が高く、唇も薄い、アジア系の類人猿に近い顔だちとは大きく異なります。
この顔立ちの差も薄毛に違和感を感じさせる要因ではないかと思います。
日本人の場合は、猿に近い顔立ちで、肌の色と髪の毛の色が同系色ではないので、ハゲていると、さらに見た目に違和感を感じるのです。
どうしてハゲは恥ずかしいのか?
ハゲが笑われるのは、テレビなどメディアの影響。
違和感を感じるとはいえ、どうしてハゲはそんなに笑われたり、女性からモテないとされるのでしょうか。
それは、少なからずテレビなどのメディアの影響もあると思います。
テレビのお笑い番組では、昔からハゲのカツラや、自らの頭髪の薄さを笑いものにしていました。
こういったことの影響で、子どもの頃から「ハゲ=笑ってよいもの」という感覚が植え付けられているので、ハゲをからかったり笑ったりするような心無い人が出てくるのです。
病気の方や副作用で抜け毛が増えた人を笑う人はいないでしょう。
子どものころから、ハゲたら笑っても良い、逆にハゲたら笑われる、という感覚があるのです。
だから、ハゲてしまうと人の目が気になり、薄毛に悩むようになるのです。
はっきり言って道徳の問題です。
悩む人がいれば、育毛剤なども売れる、そういった商売的な戦略もあるのかも知れません。
考えすぎかもしれませんが。
ハゲがモテない、女性から敬遠される理由。
ハゲているからモテない。
若ハゲに悩む男性の中で、圧倒的に多いのはこの想いです。
このサイトでも書きましたが、それは勘違いです。
とはいうものの、中にはハゲや薄毛に対して嘲笑や嫌悪感をあらわにする女性がいることも確かです。
特に若い女性は、格好良い男性、見た目の良い男性を選びたいのは本能です。
こればっかりは、女性の本能なのでしょうがないところもあります。
一緒に歩いていて他人にうらやましがられたい、などファッション感覚の女性もいます。
(もちろん、これは男性が可愛い彼女を連れて歩きたい、という思いを同じです。)
しかし、すべての女性がそういうわけではありません。
多くの方は、自分の話や相談を聞いてくれる、優しいなど心の内面を見ています。
どうせハゲているから、という気持ちは見た目にも出ます。
毛髪だけが人間のすべてではありませんので、若ハゲに悩んでいる方は、どちらかというと女性への気配りなど内面を磨くことも怠らないようにしましょう。
まとめ
ハゲを特別視するのは、異形なものを特別視する人間の本能。
そのハゲをどうして直接的にからかうのか?
それは、笑っても良い、からかっても良い、といった情報を子供のころから植え付けられているから。
お笑いメディアなどの影響である。
多くの人と違う人を笑いものにする、イジメの構造とまさに同じ。
笑っても良いものに、自分がなった時、笑われることを人は怖がります。
どうして、若ハゲが恥ずかしいのか?
それはハゲが笑いものになるということを、子どものころから知っているから。